こんなお薬飲んでいませんか?  治療時に歯医者さんに伝えるべき薬 -2-

◎お薬手帳を賢く利用しよう
 
 
 歯科医院は歯の治療をするところですから、ほかの診療科にかかっていることは無関係だと思っている方もいるかもしれません。しかし、このように影響するので、抗凝固薬や抗血小板薬のほかにも、治療中の疾患や服用している薬について、伝えておいてください。服薬しているお薬の種類が多い方の場合、常にお薬を記録しているお薬手帳があるととても便利です。歯科治療をしていることをかかりつけの薬局の薬剤師さんに相談しておくのもよいでしょう。
 
 

COLUMN
◎歯の定期検診に行かない人ほど医療費が高くなる!?
 
 
 定期的に歯医者さんで検診を受けている人は、歯科検診に行っていない人に比べ、すべての病気にかかる生涯の総医療費が低くなるという統計結果があります。
 
 
 トヨタ自動車の組合員52、600人の2009年のデータを「年に2回以上、歯医者さんで定期的に歯石を取っていた人達」と、「痛い時だけ歯医者さんに行っていた人達」の二つのグループに分け、必要とした総医療費を比較してみました。
 
 
 すると、歯の定期検診に行っていた人達は48歳までは、年間2万円の歯石を取り除く費用が余分に必要としたため、歯の定期健診に行っていない人達に比べて総医療費は高かったけれども、49歳からは逆転して、定期検診に行っていない人達の方が、病気にかかりやすくなり、総医療費が高くなりました。
 
 
 そのうえ、65歳では、歯の定期検診に行っていない人は1年だけで15万円も余分に高く、66歳以上ではもっと差が広がっていくことがわかりました。歯が健康であれば医療費も下がり、歯科の費用を含めても「生涯医療費」が低くなると結論づけています。
 
 
 皆さん! 検診に行ってリーズナブルで健康的な人生を選びますか? それとも、病気でコストがかかり、苦しい人生を選びますか? 答えは決まっていますよね!

 
 
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