◎乳歯の虫歯だけでなく、生活時の癖に要注意!
もう一つ、永久歯の歯並びに影響する原因として見逃せないのが、乳歯の虫歯です。実は乳歯は、永久歯が生えてくるためのスペースを確保するという役割を担っています。そのため、乳歯の虫歯を治療せずに放置した結果、生え替わり時期の前に抜けてしまうと、隣り合っている歯が移動してきて永久歯のためのスペースが不足し、歯並びが悪くなったり、永久歯が出てこなくなったりすることがあります。
また、爪や指を噛む、歯の裏側を舌で押す、指しゃぶり、鼻ではなく口で呼吸する、頬づえをつく、といった癖も歯並びや顎の成長に影響します。
つまり、子どもの歯並びのためには遺伝の心配よりも、虫歯予防や食生活、生活習慣に気をつけてあげることのほうが、何倍も大切なことなのです。
歯並びに悪影響を与える「癖」
口呼吸、頬杖、指しゃぶり・爪を噛む