私の歯並びの悪さ、 娘に遺伝しちゃうのかしら… -1-

◎歯並びの悪さは遺伝的要素だけでは決まらない
 
 
hatto041 歯並びの悪さは見た目の印象だけでなく、健康面でもさまざまな影響が出てきます。きれいに揃っていない歯は、磨き残しが多くなり、虫歯や歯周病になりやすくなりますし、噛み合わせの歪みは体全体のバランスにも関係しており、肩こりや頭痛の原因になることもあります。
 
 
 子どもの歯並びは親からの遺伝的要素と、生まれてからの生活習慣などの後天的要素によって決まります。
 
  
 厳密にいうと、親から遺伝するのは歯の形と大きさ、顎の形です。遺伝的に歯のサイズが大きく、顎の骨が小さい人は歯が生えてくるスペースが狭いので、デコボコの歯並びになる確率が高くなります。ただし、最近の研究ではこうした遺伝的要素よりも、後天的要素の影響のほうが大きいことが明らかになってきました。
 
 
 先ほどもお話ししたように、顎の成長は、物を噛む刺激によって促進されます。ですから同じ親から生まれた兄弟であっても、物をよく噛んで育ったかどうかによって、歯並びが違ってくることもあるようです。そもそも軟らかい物を好んで食べる現代人は、昔の人に比べて全般的に顎が細く、歯並びが悪い人も多くなっています。
 
hatto042
 
 
prev
next