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ポリシーの見える診断・治療-3-

◎目標地点はそれぞれ違う
 
 
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 患者さん1人1人、歯並びや咬み合わせの状態は違います。歯は1人1人違う骨格に並んでいるので、矯正治療終了後、きれいになった状態や咬み合わせがよくなった状態もそれぞれ違います。あなたの歯の場合は治療の結果こうなりますよ、というゴール地点はそれぞれ違うのです。
 
 
 「どうしてももっと前歯を引っ込めたい」と患者さんが希望し、なかなか到達点が定まらないときもあります。「それをするには、骨格のベースを変えなければならないので外科手術が必要ですよ」と答えます。そう答えずに、むりやり歯を削って本来の歯の軸と違う方向に引っ込ませてしまうのが審美治療の手法です。いったん歯を削ったら元には戻せないのですから、その望みをかなえたいなら歯は削らず、ベース(骨の位置)を変えるのが本来のやり方です。ただ、それはとんでもなく大ごとだということをお話します。
 
 
 医師と患者さんがきちんとコミュニュケーションをとることができれば、その方に合った目標地点をはっきり定めることができるはずです。
 
 

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