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ポリシーの見える診断・治療-1-

◎診断・治療に関心をもつことが第一歩
 
 
 患者さんがよい歯科医院を見極めるのは難しいと思います。まずは、医師と話すための知識をつけなければいけません。矯正を始める時期についてもそうですよね。ほんとうにその時期にやる必要があるのか、なぜ今やる必要があるのかは、患者さんが医師に聞くための知識をもっていなければならないと思います。
 
 
 疑問に思ったことは調べ、歯医者まかせにしないことが大事です。自分で治すという気持ちで、積極的に治療に介入していく必要があります。取り入れた知識をもって医師と接してください。しかし、医師のいうことをすべて疑ってかかるということではなくて、受け入れるところはお互い受け入れなければいけません。
 
 
 もし「歯を抜きましょう」といわれたら、ほんとうに抜いていいのかな? と、単純に疑問に思うこと。それが第一歩だと思います。当院の患者さんは、そういう方が圧倒的に多いです。「矯正歯科に行って、歯並びをきれいにするために歯を抜くといわれたけれど、それっていいんですか?」と尋ねて来られます。
 
 
 かわいそうなのは、歯を4本抜いて歯科矯正をすることになったものの、1本抜かれたところで「えっ。あと3本も抜くの? !」と我に返ったというケース。怖くなってきたという方がいますが、なくなった歯はもう戻せません。どうしても助けられない歯で、抜歯が必要なこともありますからすべて間違いとはいえませんが、明らかに歯科医の説明不足ですよね。歯を抜くことを患者さんに納得させていたら、患者さんが抜歯に疑問をもつことはなかったと思います。「ガタガタだから抜いて治しましょうか?」だけでは、「ちょっと待てよ!」となるのも無理はありません。
 
 

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