●何にでも挑戦できる自分に自信がもてるって素晴らしい!
菊池 華代さん(モデル)
◎将来の自分を考え始めるきっかけとなった矯正治療
渋谷で友達と遊んでいるときにスカウトされ、モデルの道へ。14歳のときだったんですが、思った通り! 両親には反対されました。こう見えても私、自分でやりたいと思ったら頑としてやり通すタイプだったので……(笑)勉強もきちんとやるし、学校もちゃんと行くから、絶対‼ と約束し、モデルの世界へ入りました。以前からおしゃれにはとても興味があったので、まさか自分かスカウトされて、このお仕事ができるなんて! ほんとうに夢でしたから…。夢見ていた世界は華やかで、楽しく、毎日が充実! もちろん親との約束はキチンと守りました。高校を卒業し、大学進学。その頃から仕事が忙しくなり、このまま仕事と学生を半分ずつ続けるのはなんか自分の性に合わないな~ということで、やるならとことんプロになりたい! と思い、大学をやめモデル1本でやって行く道を選びました。そうと決めたとたんに、とても信頼している女性マネージャーさんから、こういわれたんです。 「カヨちゃん、プロとしてこの道でやって行こうと思うなら、歯を治してみるのはどうかしら?」って。「歯? 歯を治す??」
一瞬何のことかわかりませんでした。自分自身では治す必要があるくらい、ひどい歯並びをしているとは思っていなかったので、マネージャーさんのその一言はちょっと意外でした。でもとっても信頼しているマネージャーさんの言葉だったので、それをいわれてから、あらためて周りを見回すと、矯正しているモデル仲間が多いんです。皆、いろいろ気にしているんだな~とまたまたビックリ。
「10代の頃はカワイイ♪カワイイ♪で仕事もできてきたけれど、20代になるとそうもいかないのよ、自分をもっともっと磨いて、より上を目指している女性でないと、仕事は来ないのよ」
皆それがちゃんとわかっているから、矯正をしていたのでしょうね。
矯正後発組の私にはメリットがいっぱい! だって皆の矯正を研究することができるんだもの、ラッキー! 裏側からやっている子、プラスチックの透明な装置みたいなのでやっている子、歯を抜いた子……、いろいろあるんだな~って治療の奥深さを実感しました。「矯正の調子はどお?」って聞くと、みな「痛い」「ご飯が食べられない」っていうのです。そんなにつらいの? 痛いの? だったら私、続けられる自信がないな~、困ったなぁ~って。今、思うとホント軽い気持ちだったんですね!(笑)
でも、マネージャーさんにも 「その後、歯の治療考えてるの?」っていわれちゃったし、とりあえず仲良しのモデル仲間の子が行っているクリニックを紹介してもらったんです。ま、最初は相談だけでもいいよっていうことだし……。
◎虫歯ゼロの自慢の歯、健康を大切にした矯正ライフを送りたい
この先生のお話は、もちろん矯正はできますよ、ただ、歯を抜きますということ。
え? 歯を抜く‼ なんで?
自慢じゃないけど(って自慢なんですが……(笑))私は、20歳の当初まで虫歯が1本もなかったんです。そうだよ、みな健康な歯なんだよ! それなのにムリムリ抜いちゃうの?
そんなの変だよ~納得できないよ。って……。
とりあえずお話だけ聞いて、その日は帰りました。考えれば考えるほど矛盾を感じてしまいましたね。
子どもの頃からきちんと歯磨きして、虫歯がなくて、すごいね! って先生にも褒められていて……なのに、それをいとも簡単に抜きますよ! って……。
そんなことするくらいだったら、矯正なんてやめちゃおうかな~とも思いましたね、正直。でもここまで気持ちが傾いてきたのだから、もっと他にいい方法があるかもしれないってネットで調べたら、抜かないでできる治療があることを発見。この方法なら、ぜひ受けてみたい、そう思い急いでカウンセリングのアポイントを。
治療法のお話は私が望んでいたもので、健康な歯を抜かないでいいんだ、すごい! って感動しました。絶対この方法でやってもらいたいと思って、その場ですぐ決断! ところが、私は職業上、ブラケットを表側につける治療法ではできなかったので、歯の裏側にブラケットをつける方法か、透明なリテーナーでの方法かどちらかを望んでいたのです。しかし「その方法では治療が難しくなりますよ」って受け入れてもらえなかったんです、最初。でも、どうしても治療をお願いしたかったので、何度も何度もお願いして、最後には頼み込む形で(笑)。
自分の希望がとおった形で治療が始まったんですが、「親知らずを抜いてきてください」っていわれ、(え~、聞いてないよ、そんなの)という状態に。そのことについては全く理解していなかったので、すごく悩みました。大学の口腔外科で抜く手配をしたのですが、親知らずを抜いた後遺症で神経麻痺が残るという例があるということを知り、ビックリしました。思わず、クリニックに電話をかけ、どうしても抜かないとダメなのでしょうか? とお聞きしました。そこで、なぜ私の親知らずを抜かなければならないのかを、ていねいにわかりやすくお話ししてくださったのです。
私の親知らずは歯ぐきの中で斜めに倒れていて、それが奥歯を押している。倒れている親知らずも虫歯にもなりやすいということ、私の治療にはどうしても必要だということを時間をかけて説明してくださったのです。今思うと、お忙しいお時間だったであろうにって反省しますが、そのときは私も必死だったから……。神経麻痺についても大丈夫ですよっていってもらえ、きちんと納得でき、おかげで安心して抜歯することができました。抜歯後の腫れも大したことなく、何日間かお仕事もお休みしましたが、メイクでごまかされるくらいのものでした。もちろん、神経麻痺もなく。ワイヤーでの治療ではなかったので、気持ち的に気になることもないけど、ただワイヤーで行わない分、治療期間が長くなる、それだけは致し方ないことでした。仕事のために自分で選んだ方法だったので、キチンと装着もして、がんばれるって思いました。
◎実際に動き出した歯を見てモチベーションもますますアップ
調整は月に1回で、困ったことは? 気になる点は? など、毎回毎回、本当によく話を聞いてくれて、私もなんでも話をしていましたね。モデル仲間の子がいっていた痛みもあまり感じず、苦痛というものはまったくありませんでした。まわりの人たちもこちらが気にしているほど、皆何もいわないし、たまに、「矯正中なんだね~」って気づく人がいるくらい。皆あまり気にしてないのね~ってなんだか拍子抜けする感じでした(笑)。
私の場合は取り外しの可能なタイプだったので、仕事のときは外していたので特に問題なくお仕事もできました。ただ、装置をしているときは、うまくしゃべることができなくて、少し舌たらずな話し方になっていたようです。これはよかった点ですが、ものを食べるときは装置を外して食べ、終わったら歯磨きをしてまた装置をつける、これが面倒くさくって、おのずと間食をしなくなり、ダイエットをしなくても痩せました(笑)。
装置をつけはじめて1年くらいたった頃から、歯並びに変化が表れましたね。
歯列が広がって歯が揃ってきた感じがしました。人にはわからないかもしれないけど、自分ではとってもよくわかったので本当にうれしかったな、このときは。
結局トータルで3年くらいで治療は終わったんですが…無事!終了といいたいところなんですが、キレイになったので安心してしまってリテーナーをちょっとサボってしまっていわゆる「後戻り」をしてしまったんです。で、ガンバって再治療を開始しました。もっとこうしたい、ああしたいという強い希望も出てきたし、治療についての経験もあるわけだし。
◎チャームポイントは「笑顔です」今なら素直にそういえる
歯並びがきれいになると、とにかく自信が出ます。どちらかというとおとなしいイメージで思われることが多く、ちょっとしたコンプレックスが自信のなさにつながり、それが表情に出ていたと思います。こっちのコンプレックスを気づかれたらイヤだなっていう負い目みたいなのもたぶんあったのでしょうね。治療後は、自分の言葉でしっかりと話せるようになり、笑顔にも自信がついたので、自己アピールもきちんとでき、受け取り側の印象もよくなったのだと思います。お仕事のオーディションも多く通ることができるようになりました。食品関係のお仕事など当たり前ですが、やはり口元がキレイな方がいいですよね。仕事の幅も広がりました。
健康についてこだわりがあったから、治療法を探し、先生を探して、大変だなって、正直思わないときもありましたが、今は心から治療してヨカッタと思っています。
かけがえのない、何ものに替えることのできないこの歯を、一生大切にしたいと思っていますので、メインテナンス、クリーニングは欠かさずに行っています。デンタルスタッフとも皆、歳が近いので、おしゃべりも楽しみの一つだし、エステに行く感覚で通え、予約が待ち遠しいくらいです。
最近は、友達にも 「なんかさ~いっつも笑ってるよね~」って。たしかにそうだな、だって自然と笑顔が出ちゃうんだもの(笑)。