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非抜歯矯正治療症例集-2-

●反対咬合
 
 
 受け口ともいわれますが、これも小臼歯を抜かないと矯正できないとよくいわれる咬み合わせです。その成り立ちは、奥歯からの前方への押し出し現象があります。「叢生」の成り立ちと同じく、親知らずが原因になっている場合も少なくありません。
 
 
 叢生の場合には、前歯にしわ寄せが集まり、いき場のなくなった前歯が重なっていきますが、反対咬合の場合には下の前歯が重ならず、さらに前に出ていこうとしたと考えるとわかりやすいかもしれません。
 
 
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 写真は、20歳の男性の歯並びです。いわゆる受け口の状態ですが、矯正歯科を受診したところ、下アゴの第一小臼歯を2本抜くと診断されました。歯を抜いてその部分まで下の前歯を引っ込めようという考えです。しかし、原因の1つに、奥歯からの前方への倒れ込みがありました。もし、第一小臼歯を抜いて治療をしていたら、前歯のみの修正となり、奥歯の倒れ込みは変わりません。原因が奥歯にある場合は、小臼歯を抜いたにもかかわらず年月がたつと、また前歯が反対咬合になることがあります。倒れた奥歯は、毎日噛んで使われているうちに、さらに前へ倒れてくるため再発するのです。また、手術を勧められることも多いのですが、咬み合わせに原因がある場合は写真のように治療が可能ですので、手術の必要はありません。
 
 
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