削る前に見ておきたい ほんとうに美しいあなたのその歯-2-
いい加減な治療
◎小さい初期虫歯は削らないのが一番いい
「病気」に対する考え方として、「早期発見・早期治療」があります。とてもよい考え方ですが、虫歯の場合は、どんなに小さくても「歯が黒ければ削る」「虫歯になりかけているから削る」ではいけません。削れば自分の歯はなくなってしまいます。皮膚や内臓は切っても傷口がふさがりますが、歯は元には戻りません。初期虫歯を削って詰めるなんてもったいない!!歯を削っていい加減な治療されると、5~10年すると、またそこから虫歯になることが多いんです。だから削らないのが一番いい。もちろん、エナメル質の範囲を超えて大きくなってしまった虫歯の治療は必要ですが、エナメル質の表面のみにとどまった小さな虫歯は、削らずにそれ以上進ませなければいいのです。削るにしてもその後の処置が大事。黒いから削るなどという、いい加減なことをするなら削らないほうがいいのです。