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矯正治療の始めどきはひとそれぞれ-4-

◎若さと健康を取り戻す「リセット矯正」
kyousei1210
 
例えば奥歯が1本なくなると、歯は空いたところに倒れていってしまいます。それを所定の位置に戻す矯正治療は、なくなった歯のところにインプラントを入れる場合や、残った歯を長持ちさせるためにも非常に有効だと思います。歯の神経を取ってブ
リッジにすることも避けられます。
 
 
齢をとると、歯並びが若い頃より悪くなったという方も多いです。50代の方なら、大人の歯が生えてから40年ぐらい経っています。それまでの人生さまざまなことがあったのと同じように、お口の中や歯にもさまざまな歴史が刻まれています。自分では気づかないうちに、思わぬ方向にひずみが出ていることもあります。口内環境が整っていることは若さの象徴です。若々しく輝く人生を送るために、一生健康的に過ごすための治療をすることも大切です。
 
 
ご高齢の方で前歯が出ている人もよく見かけます。長年の噛む力の癖で、下の歯が前の歯を押したしわ寄せによるものです。長年のひずみが歯並びに現れてきている場合は、歯を失う前に早めに治療を始めたほうがいいと思います。奥歯が倒れてきて前へ押す力がどんどん前歯を押し出し、結果的に前歯をダメにしてしまいます。要は抜けてしまうわけです。齢をとると唾液量が減り、免疫力も低下するので、虫歯や歯周病のリスクが高まります。ですから、不適切な力が歯にかかっている場合は、なおさら歯を失うリスクは高まります。ご高齢の方で、八重歯の方にあまりお会いすることはありません。おそらく、その年齢に達するまでに、歯を取り巻く環境が悪くて、重なって生えていた歯は耐えきれなかったのでしょう。抜けてしまったり、虫歯で削ってしまって人工の歯にしているので、元の状態と違うのです。整理整頓しないで掃除をするのと、きちんと整頓してから掃除をするのでは、やりやすさが全然違いますよね。整理しないままだと同じところに、すぐホコリがたまってしまいます。それと同じで、歯並びをきれいにしてから歯のメンテナンスをしたほうが、虫歯や歯周病のリスクをグンと減らせるのです。
 
 
虫歯や歯周病で歯を失わないためにも矯正治療は有効です。齢をとっているからもう治療はいい、というのではなく、何歳になっても、歯並びや咬み合わせを治して健康的に歯を生涯使い続けるチャンスを増やしてもらえたらと思います。
 
 

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