矯正治療の始めどきはひとそれぞれ-3-

◎大人の矯正治療は治したいと思ったときがチャンス
 
 
　大人の場合は、どんな方でも何歳になってもできます。ただし、年齢というよりは歯の状態を見てできるかどうかを判断します。歯がなければ当然できません。70歳でも歯がしっかりしていればできますし、若くてもあまりに虫歯が多いなど歯の状態が悪ければできないこともあります。
 
 
　矯正治療は生涯で一度きりと思っている人が多いのですが、歯並びが治っても使っているうちに、体のバランスが変わるように、歯並びや咬み合わせはどうしても変化してくる可能性があります。子どものときに矯正したんだけど…という方もいらっしゃるのではないでしょうか？　よくなった状態を保定装置などによりキープしていければ大きく変化することはあまりないのですが、噛む力や癖で変化していくんですね。スキンケアも毎日継続するからよい状態を保てるのであって、やめてしまうとリカバリーするのがたいへんですよね。歯も同じです。歯を支えているのは歯ぐきや骨ですし、頬や舌などの筋肉に常に押されていますので、日々変化があるのです。ですから、１回したからもうしなくてよいのではなく、ひずんだ状態を取り戻すために２回目の矯正をすることも視野に入れたほうがいいと思います。