「専門医・認定医制度」について-1-

◎歯を抜かないと認定されない！
 
 

歯科医師は国家試験に合格すれば、自由に標榜科目を選べますが、加盟学会と協調し、専門研修を受け、資格審査や専門医試験に合格すると専門医や認定医という資格が付与されます。歯科では、日本歯周病学会の歯周病専門医、日本口腔外科学会の口腔外科専門医、日本顎咬合学会の咬み合わせ認定医などがあり、矯正歯科にも専門医、認定医が存在します。
 
 
おもしろいことに矯正学会では、受け口や出っ歯、はたまた、健康な小臼歯を抜歯して矯正をした症例までも揃えないと認定医や専門医の資格をもらえないので、もらっている人はかならず健康な小臼歯を抜歯しています。いかに健康的な体作りをするか？　ではないのです。そんな認定医はいらないんじゃないかと私は思っています。だから私は、健康な小臼歯を抜かないとなれない矯正の認定医をどんなに頑張っても取得できません。もっていないのでひがんでいるのではないですよ（笑）。　私は健康な歯を削ったり抜いたりするために、歯医者になったのではありません。もちろん、その技術はもっていますが、それをいかに使わないかが、私の勝負どころだと思っています。