◎ウイルスによる感染。大人になってからは特に注意が必要
口内炎にもウイルスが原因のものがありましたが、ヘルペスウイルスによってお口の周りに現れる症状の一つに口唇ヘルペスがあります。口唇ヘルペスは、8種類あるヘルペスウイルスのうちの一つ、単純ヘルペスウイルス1型が原因で、症状は人それぞれですが、お口の周りや唇が痛がゆくなったあと、小さな水ぶくれとなります。1週間前後でかさぶたとなり自然に治りますが、全身の症状を伴う場合もあります。
水ぶくれの中に単純ヘルペスウイルスが増殖しており、そこを手で触れたり、発症している人が使ったタオルやコップなどにウイルスがつくなどで感染します。かつては、家族間で感染し、幼少期のうちに感染して抗体を持つ人がほとんどでしたが、近年は抗体を持つ人は減ってきました。幼少期に感染し、大人になってから再発する場合は症状は軽症で済みますが、大人が初めて感染した場合は重症化することもあります。
感染しないようにするには、患部を触らない、触った場合はすぐに手を洗う、症状の出ている人と食器やタオルを共有せず、症状の出ている人が使ったものはきれいに洗うようにします。