最近流行のドライマウス あなたもそうかもしれません -2-

◎日頃の生活習慣を変えてドライマウス予防を
 
 
 ドライマウスの治療は、根本から治すのではなく、対症療法となります。保湿剤を使ってお口が渇いた時に潤したり、うがい剤でドライマウスになったことで低下している口腔内清掃機能を補ったり、口臭や不快感を取り除きます。保湿剤は、スプレータイプや乳液タイプ、ジェルタイプなどがあり、症状に合わせて使い分けたり、併用したりします。
 
 
 口腔機能の低下によって唾液量が減っている場合は、口腔機能訓練(舌や口を動かすトレーニング)が効果的です。
 
 
 加齢によって唾液量が減少するのはやむを得ないものかもしれませんが、日頃から唾液の分泌を盛んにして、ドライマウスを予防したいものです。緊張すると喉が渇くように、ストレスや心の状態も唾液と関わりを持っています。ストレスをうまく発散し、食事の時はよく噛む習慣をつける、酸味のある食べ物で口の中を刺激する、アルコールの摂りすぎに注意する、禁煙するなど、日頃の生活習慣を見直して、唾液の分泌を増やしましょう。保湿剤配合のガムを噛むことも有効です。
 
 

COLUMN
◎いびきと歯の関係 実はあるのです
 
 
◆いびきをする人は歯並びが悪い?
 
 
 家全体が寝静まったま夜中に、グオーグオーと響くいびき。家族にとっては迷惑なものですが、本人にとっても、いびきをかいている時は眠りが浅く熟睡できていないため昼間ぼんやりしたり、集中力や意欲が低下するなど、さまざまなデメリットがあるものです。
 
 
 いびきは、何らかの理由によって気道が狭くなり、呼吸した時の空気抵抗が大きくなって振動音が生じるものです。誰でも起こす可能性のあるいびきですが、太っていて気道にも脂肪がついていたり、扁桃の肥大があって気道がふさがれがちな人などが特にかきやすいといえます。
 
 
 そんないびき、実は歯とも関係している場合があるとご存知ですか?
 
 
 上の前歯が出ているいわゆる出っ歯の人は、下顎が小さかったり、後退していることがあり、いびきをかきやすいのです。下顎が小さいことで、舌の置かれるスペースが狭く、仰向けに寝た時に舌が喉の奥に入ってしまって、気道が確保できなくなってしまいます。
 
 
 また、歯並びが悪いことで寝ている時に口呼吸になり、いびきとなるケースもあります。
 
 
◆歯科医院でマウスピースを使ったいびき治療
 
 
 歯科医院では、マウスピースを使って気道を確保するいびき治療を行っています。いびきだけでなく、睡眠時無呼吸症候群を併発している場合にも効果的。一人ひとりのお口の状態に合わせてつくられたマウスピースを入れることで、下顎が持ち上げられた状態となり、気道が開かれ、いびきが解消するのです。いびきで悩んでいたら、一度歯科医院に相談してみることをおすすめします。
 
 
hatto106睡眠時無呼吸症候群の治療法〈マウスピース〉
 
マウスピースで上と下の歯を固定し気道圧迫の原因となる下顎の下がり、舌の奥の入り込みを防ぎます。気道をしっかり確保でき、いびきや無呼吸を起こりにくくします。
 
 
 
 
セルフ チェックリスト
□ よくいびきをかく
□ 睡眠中に息が止まっていると指摘されたことがある
□ 夜中にトイレに行く回数が多い
□ 息苦しくて目覚めることがよくある
□ 朝の目覚めが悪い、口の中がカラカラに乾いている
□ 起床時に頭痛がする
□ 日中、よく眠気におそわれる
□ 夢をよく見る
□ 頭がボーっとして、集中力の低下を感じる
□ 生活習慣病を患っている
□ 肥満である、最近特に太ってきた

 
 
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