歯科医院の治療とセルフケアが大切
顎関節症は、放置すると症状が重くなることもありますから、気になったら早めに歯科医院を受診しましょう。治療は症状によってさまざまですが、関節への負担を減らし噛み合わせの位置を正すためにマウスピースを装着する(スプリント療法)、顎のストレッチを行う運動療法などが中心です。
運動療法の一環として、患者さん自身も家庭で筋機能訓練やマッサージを行います。近年はTCH(歯列接触癖)の是正や、Lumix2というコールドレーザーを照射することにより、人間が本来持つ自然治癒能力を向上させて痛みを緩和させる治療も取り入れられています。
顎関節症の原因は、生活習慣の中にあることが多いですから、歯科医院で治療を行うだけでなく、顎に負担をかけない生活をするのも大切です。ほおづえやうつぶせ寝をしない、片噛みをやめて両方の奥歯を使って噛む、同じ姿勢を続けずストレッチをして肩や首回りをほぐす、顎のマッサージをして血行をよくするなどのセルフケアを行うことが、症状の改善や再発防止につながります。
◆Lumix2
レーザーの照射により、自然治癒力を向上させ痛みを融和させる。