なぜ、歯周病で歯を失ってしまうの? -2-

◎気がつけば手遅れ? 歯周病って怖いんです!
 
 
 さらに進行すると、歯茎の内側にある歯槽骨が溶け、歯がぐらついてきます。歯周ポケットも深くなります。そして歯茎が退縮し、歯の付け根が見えて、歯が長く伸びたように見えます。やがて、歯槽骨は歯を支えられなくなり、抜け落ちてしまいます。
 
 
 歯周病は、初期には痛みなどの自覚症状がなく、そのまま進行してしまうのが特徴です。ある程度進行すると自然に回復することはなく、歯がぐらつくなどの症状が出てからあわてて歯科医院を受診しても、すでに歯槽骨が溶け出しており、いずれ歯を失うという結末を迎えてしまうのです。
 
 
 歯周病が怖いのは、歯を失うからだけではありません。歯周病の菌が血管に入って、心疾患や脳血管障害を引き起こしたり、お口の中から気管を経由して肺に入り、肺炎を起こすこともあります。お口の中だけでなく、全身の病気とも深く関わっている歯周病。しっかり予防して、かからないようにするのが大切です。
 
 
prev
next