洗口剤(うがい薬)って効果あるの? -1-

◎洗口剤で口臭・虫歯・歯周病を撃退?
 
 
 ブラッシングの前、あるいはブラッシング後にお口をゆすぐ、いわゆる洗口剤、使っていますか?  歯磨き前後に使うもののほかに、寝る前のうがい用の商品もありますね。薬用成分で口臭やお口のネバネバを防ぐとCMなどではうたわれています。お口に含んでみると、ミント味で確かにさっぱりし、爽快感があります。
 
 
 毎日歯を磨いているのに虫歯ができてしまったり、歯周病が進行してしまった経験があると、うがいをプラスするだけで防げるのであれば、ぜひ取り入れたいと思うもの。しかし、この洗口剤、実際に効果はあるのでしょうか?
 
 
 CMなどでは、洗口剤に含まれる殺菌剤のチモールや消炎剤サリチル酸メチル、塩化セチルピリジニウムなどの薬用成分が菌を殺菌し、炎症を抑える働きがあるので、口臭や歯肉炎、歯周病の予防に効果があるといっています。
 
 
 しかし、実際は虫歯や歯周病が劇的に防げる、というわけではありません。虫歯や歯周病の原因となるバイオフィルムは、洗口剤の薬用成分で取り除くことはできないからです。軽い歯肉炎程度であれば、歯磨きのブラッシングと併用することで効果があるという意見もあります。いずれにしても、うがいだけで虫歯・歯周病予防とはいかないのが現状です。
 
 
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