◎「痛くなってからの治療」が歯医者嫌いをつくります
乳歯や生え替わったばかりの永久歯は虫歯になりやすく、虫歯の進行が早い特徴があります。痛みなどの自覚症状も少ないために、子どもが痛みを訴えた時には、虫歯にかかってからすでに半年近くが経過し、神経の近くまで進んでしまっていた、ということも少なくありません。
そんな子どもならではの事情を考えると、3ヵ月に一度は定期検診を受けに歯科医院に来ていただきたいと思います。そのくらいの頻度でマメに歯の状態をチェックしていれば、仮に虫歯になったとしても、ごく初期の段階で見つけることができ、治療も大ごとにならないで済みます。
皆さんにも覚えがあることでしょうが、治療で痛い思いをした経験があると、それがトラウマになって、「二度と歯医者には行きたくないっ!」と思ってしまうものです。
今の歯科医院は、アニメーションのDVDを流したり、待合室にキッズコーナーを設けたりと、子どもを怖がらせないためのいろいろな工夫がされています。定期検診に通ってなるべく治療に持ち込まないようにすることは、お子さんに「歯医者は怖いところじゃないんだ」、「歯医者はお口の中を気持ちよくしてくれるところなんだ」という意識づけをすることにもつながります。