◎歯と口の発育
●無歯期
生まれてから最初の乳歯が初めて生えるまでの時期(0~6ヵ月くらいまで)のことをいいます。この時期の赤ちゃんは上顎と下顎とを合わせると、前歯が生えてくるあたりにすき間ができます。これを顎間空隙といいます。
●乳歯の萌出開始期
生後6ヵ月頃から乳歯が生えてきます。この時期の乳歯が生え始めることが哺乳から咀嚼へと発達するサインといえます。
●乳歯列期
3歳くらいで乳歯が生え揃います。上顎の乳側切歯と乳犬歯と第一乳臼歯の間にすき間があり、これを霊長空隙といいます。側切歯が成長してくることから、前歯の間にすき間が空いています。
●混合歯列期
小さな乳歯から大きな永久歯への交換における成長発育期です。6歳頃に「6歳臼歯」と呼ばれる第一大臼歯が生えてきます。9~10歳頃に前歯から続き、横の犬歯も永久歯に替わります。乳歯が抜けても永久歯が生えてこなかったり、乳歯の内側に永久歯が生えてきたり一時的に歯並びが悪くなることもあり、「みにくいあひるの子の時代」といわれます。この時期は上顎の成長期であり、下顎よりも先に上顎が活発に成長する時期を迎え、10歳くらいには成長を終えます。
●永久歯列期
12~13歳頃になると「12歳臼歯」と呼ばれる第二大臼歯が生えてきます。これで上下合わせて28本の永久歯が揃います。生え揃う時期は個人差があり、遅い場合は15~16歳頃になることもあります。永久歯は親知らず(第三大臼歯)を加え32本ですが、生えない場合もあります。