◎乳歯が頭を出したら予防開始! 虫歯ゼロのお口を目指しましょう
マタニティ歯科や小児歯科をやっていて、よくお母さん方から聞かれるのが、「子どもをいつから歯医者に通わせたらいいですか?」という質問です。
答えは、生後6ヵ月頃からです。乳歯がお口の中に顔を出したら、それが歯医者デビューのサインなのです。
その理由は、歯が生え始めると同時に、虫歯原因菌に感染して虫歯になる可能性が出てくるから。乳幼児の虫歯は、乳歯が永久歯に比べて柔らかく、唾液による再石灰化の力もまだ弱いことから進行が早く、大人以上に定期検診による早期発見・治療が重要になります。
柔らかい乳歯を虫歯から守るには、フッ素の塗布が有効です。フッ素には、歯の表面を硬くする効果や、歯の再石灰化を促進する効果があります。
何歳から始めるかについては、先生によって少し見解が異なりますが、通常、1歳6ヵ月以降、3ヵ月に一度のペースでフッ素塗布を続けることをおすすめしています。また、管理栄養士から、虫歯を予防しつつ、体の成長に必要な栄養素もしっかり取れる食事やおやつについて、栄養指導を受けてもいいでしょう。