◎ママのキスは虫歯の元?! 虫歯は感染症です
赤ちゃんを見ていると、その愛らしさに誰もが頬を緩めてしまうものです。それが我が子であれば、なおさらのこと。かわいいお口にチューしてしまいたい、という気持ちもわかりますが、ちょっと待ってほしいのです。愛情表現のはずのその行為が、大切なお子さんに虫歯をうつす結果を招きかねないからです。赤ちゃんは、お口の中に虫歯の原因菌が一つもいない、真っさらな状態で生まれてきます。それが成長とともに周りの大人の唾液を介して虫歯原因菌に感染していきます。
虫歯原因菌は歯がなければ、口の中に入っても感染しません。ですから、特に気をつけなければならないのは、歯が生え始める生後6ヵ月から乳歯が生え揃い、しっかり歯磨きや予防ができるようになる3歳までの時期です。
この間は、いくらお子さんがかわいくても唇へのキスはグッと我慢し、食べ物を口うつしであげることや、お箸やスプーンの共有も避けましょう。
そうはいっても、スキンシップは、お子さんとの大切なコミュニケーションの一つですから、あまり神経質になるのも考えものです。まずはママとパパがしっかりと歯のケアをして、お子さんの虫歯原因菌への感染リスクを少しでも減らす努力をしましょう。