画期的なレーザーの有効利用を -1-

◎心身の負担をやわらげるレーザー治療
 
 
 レーザー光線を組織に当てて、組織を切ったり、殺菌、止血などを行うレーザー治療は、癌や鼻アレルギーの治療や、アザやシミを取るなど、医療分野の幅広い領域で活用されています。歯科治療でも、メスやドリルを使わない、治療の苦痛が少ない治療として導入されています。
 
 
 レーザー治療は、出血を抑えることができるので、血液で患部が見えにくくならず確実に治療できます。レーザーの光で歯周病菌を取り除いたり、痛みを和らげることもできます。
 
 
 そしてレーザー治療の何より画期的なところは、痛みが少ないことと、ドリルのような振動や削る音がないこと。治療中に不快な思いを感じずに済み、音や振動、痛みを伴う治療に不安を抱いて苦手意識を持ってしまう方にとって、治療のハードルが下がる、負担が少ないというメリットは大きいといえます。
 
 
 レーザー治療は、Nd–YAG(ネオジウムヤグ)レーザー、炭酸ガスレーザー、半導体レーザー、HeNe(ヘリウムネオン)レーザーなど機器に種類があります。種類によって特徴が違うため、ひとくちに歯科医院でレーザー治療を取り入れているといっても、受けられる治療は違ってきますが、歯周病や口内炎の炎症を抑えたり、虫歯の予防、歯の根っこの治療や傷口の消毒、歯茎をきれいにするなど、さまざまなことに活用されています。
 
 
prev
next