大人になってからの矯正は手遅れ? -2-

◎矯正方法・器具の進歩で治療期間も短縮へ
 
 
 大人になってから矯正治療を行う場合、仕事などで治療中であることを周りに知られたくない、定期的に治療に通うのが難しい、治療期間が長くなる傾向があるということがあげられます。
 
 
 矯正治療で最も一般的なのは、歯にブラケットという金具を貼りつけ、そこにワイヤーを通して、ワイヤーが戻る力を使って歯並びを整えていく方法です。最近は、白や透明の目立たないブラケットもあり、そのほかの矯正器具の改良が進んで、治療にかかる期間も短縮化しています。ブラケットやワイヤーを歯の裏側につける方法や、透明なマウスピースで歯を移動させていく方法もあり、治療中であることを知られずに歯並びを整えることができます。
 
 
 矯正治療中は虫歯ができやすいため、歯のお手入れをしっかり行わなければなりません。毎日のケアを丁寧にしたり、治療にあたっての注意事項を守れるのも大人だからこそ。大人の矯正治療にも、実はメリットがたくさんあるのです。
 
 
 また、大人の場合は歯周病にかかっているなどのケースもあり、すぐに治療を始められないこともあります。矯正治療の前に虫歯治療を行うのはもちろんのこと、炎症などの治療を済ませ、歯茎を落ち着かせることも必要になります。専門の歯科医師にきちんと相談しましょう。
 
 
prev
next