ぶつけたり、ころんだり危険がいっぱい! 子どもたちの行動には要注意 -3-

◎集団歯科検診の落とし穴
 
 
 学校の歯科集団検診で「虫歯がない」と言われたから安心していたのに、定期検診を受けに歯医者に子どもを連れて行ったら虫歯が見つかった―。こんな経験はありませんか?
 
 
 学校の集団検診で行われるのはたいていの場合、お口の中を肉眼で確認する「視診」と先端のとがった器具で歯の状態をチェックする「触診」に限られます。しかも1日で何百人という子どもたちの検診をするわけですから、1人当たりの検査時間は数十秒程度。これで精密な検査結果を期待するのは、無理というものです。
 
 
 「じゃあ集団検診をする必要ってあるの?」という声が聞こえてきそうですが、答えはもちろんイエス。時間や設備に制限がある集団検診では、小さな虫歯や、歯と歯の間などにできた「隠れ虫歯」を見つけることはできませんし、成長 期のお子さんにおいて、顎の発育や歯並び、噛み合わせの状況の定期的チェックは欠かせません。
 
 
 学校の集団検診と歯科医院の定期検診は別物だと考えて、集団検診で異常が見つからなかったとしても、3ヵ月に1回は歯科医院に定期検診を受けてくださいね。
 
 

COLUMN
◎ナント! 虫歯予防のできるチョコレートがあるのだ!
 
 「歯医者さんがつくったチョコレート」は、「子どもたちの大好きなチョコレートで楽しく虫歯を予防したい」と願う歯科医師の発案で生まれました。「虫歯になるからチョコレートは食べちゃダメ!」とよく言っているお母さんも多いことでしょう。このチョコレートはそれを逆手に取り「食べても虫歯が予防できるようにしよう」という発想からできたもの。実際にチョコに含まれるカカオはリラックス効果などがあり、認知症にも有効だといわれています。チョコレートの中で虫歯をつくる原因となっているのは「砂糖」。そこで、砂糖をまったく使わず、甘味料を100%キシリトールにし、「虫歯が予防できるチョコレート」をつくったのです。
 
 
 「歯医者さんがつくったチョコレート」は、楽しみながら虫歯予防を考えてもらうチョコレート。歯の大切さをお話しながら、家族みんなで楽しいおやつの時間を過ごしてくださいね。

 
 
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