◎TEA BREAK
管理栄養士直伝! 歯と歯茎に効く栄養素
【毎日の食事で歯の健康をサポート】
「管理栄養士」という職種をご存知でしょうか。 糖尿病や高血圧のような生活習慣病や、 それらに起因する疾病を予防するため、食事の面から健康をサポートするお仕事です。私は全ての患者さんの健康に貢献できるよう、歯科の管理栄養士としてすぎうら歯科クリニックで日々奮闘している奥田と申します!
歯と食事には、切っても切れない関係があります。食べ物はまずお口から入っていきますので、おいしく食べ、また健康に必要な栄養を摂取するためには、歯の健康を維持し、よい歯でしっかり噛むことが何より大切です。そして、必要な栄養を摂取することが、歯と歯茎のさらなる健康維持につながっていくのです。ここでは歯と歯茎を強くしてくれる食品と栄養素について紹介しますので、ぜひ覚えていただき、毎日の食事から歯の健康をサポートしましょう!
● 丈夫な歯と歯茎をつくる栄養素
◆ ビタミンC・・・象牙質をつくります。歯胚形成期に必要な栄養素でもあり、さらに健康な歯茎を形成するのにも役立ちます。ビタミンCは、歯周病により分解される歯茎の構成成分(コラーゲン)の生成のために、必須の栄養素なのです。さらに、傷の治りを早くするので、抜歯やインプラント挿入後のケアにも注目の栄養素といえます。野菜類、果物類、いも類など。
◆ビタミンD・・・腸から吸収したカルシウムを歯や骨に送り込む働きがあり、カルシウムの利用を高めます。また、歯の硬さに関係する栄養素です。魚介類、きのこ類、きくらげなど。
◆ ビタミンA・・・エナメル質をつくります。歯胚形成期に必要な栄養素であり、不足すると、歯の成長が遅れ、エナメル質の形成に障害が出ます。卵、うなぎ、チーズ、緑黄色野菜(β-カロテンとして)など。
◆カルシウム・・・歯の原料となります。身体のカルシウムの99%は、歯と骨に含まれます。牛乳、乳製品、小魚、桜えび、大豆、大豆製品、干しひじき、ごま、小松菜など。
◆たんぱく質・・・歯の土台(歯茎)をつくります。また、身体の成長や脳の発達にとても重要な栄養素です。卵、魚、肉、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品など。
◆ マグネシウム・・・歯を支える歯槽骨の構成成分であり、カルシウムの吸収も助けます。不足しますと、歯茎の血流が悪化して、歯周病を発症したり、悪化しやすくなります。大豆、アーモンド、海藻類、玄米など。